『事業作りの学校』第2回講義レポート

スターバックス、マクドナルド、セブンイレブン、エニタイム。

日本人であれば誰もが使ったことがあるこれらのお店。

これらは全てFC(フランチャイズ)です。

しかし、身近にあるFCですが、その仕組みを正しく理解している人は皆無であると言えます。

今回はそんなFCについて、利用者目線ではなく、本部目線で考えていきます。

目次

FCとは

FCとは、一言で定義すると『自分の商売を他人に売ること』です。

お店が物を売るのと仕組みは同じで、それが商売になってくるという話になります。

ポイントは、どれだけの他人様を成功させられるか?

基本的に商売をやる理由は、成功するため、お金を稼ぐためだと思います。

そして、その中に社会的な意義や社会貢献活動があります。

なので、商売の根本は、お客様を喜ばせて利益をいただくというもの。

ということは、FCは商売(事業)を売るので、『その事業でどれだけの他人様を成功させられるか』が重要な要素になってきます。

FCの真の価値

さらに深ぼると、FCの真の価値は『その商売で儲けるコツ』です。

儲けるコツを売る。儲けるコツを教える、伝える。

なので、「こうしたらうまくいきますよ、だからこうしましょう」と教えられることが重要になります。

そして、それを本部が常にアップデートすること。相手にもさせること。

それが止まった時に、FC本部の衰退が始まっていきます。

FCは、自分の商売をやらせてあげる権利だけを売るものではない。

FCのフェーズにもよりますが、超できあがったFCでない限りは、権利を売るだけでは絶対に失敗します。

FC化は、他人がやっても儲かるか?がポイントです。

FC化するための4つのS

ここまでで、FC本部が重きを置かないといけないことがなんとなくわかってきたと思います。

しかし、実際はそれが超難しいのです。

ここからは、FC化で成功させるために重要な4つのSを紹介します。

1. 自分がやって成功している→Success(サクセス)

一つ目は、自分がやって成功していること。

ここでは、自分のお店、商売を成功させないといけないので、「事業会社」に求められる力が必要になってきます。

事業会社:メーカーや飲食店、IT業界など、自社が中心となってサービスを展開する企業。(例:トヨタ、京セラなど)

支援会社:広告代理店やコンサルティング会社など、顧客企業の事業を支援し、経営に貢献する企業。(例:電通)

2. ノウハウが標準化されている→Standard(スタンダード)

二つ目に必要な要素は、ノウハウの標準化です。

業務がマニュアル化されているか?

新入社員が入ってきたときにスムーズに働けるように研修制度が整っているか?

この部分については、「事業会社」と「支援会社」の両方に求められる力になってきます。

3. 他人ができる仕組み化ができている→System(システム)

この部分に関しては、支援会社に求められる力が大きくなります。

例えば、サントリーが新しいビールを作ったり、トヨタが新しい車を作ったときに、それをどうやってマーケティングしていくのかという部分に関しては、絶対に支援会社の仕組みが入っています。

事業会社だけで完結しているところはほとんどありません。

FCでも、他人がどうやって商品・サービスをマーケティングしていくのかという仕組み作りが大切です。

4. 本部も加盟店も満足するモデル→Satisfaction(サティスファクション)

FC本部には、絶妙なバランス感覚と納得感の持たせ方がとても重要になってきます。

「この人が言っているなら、そうだよね」

「これだけやっているなら、もうそうするしかないよね」

これらの納得感を得るためには、まずは自分が一番行動すること。

そのうえで、周りに目配りできる視野の広さが必要になります。

そして、納得感が一番出るのがロイヤリティです。

ロイヤリティが全く同じというところは、ほとんどありません。

マクド:3%、宣伝広告費4.5% その他

エニタイム:固定9万

明光義塾:10%、生徒一人当たり476円、CM協力金として月1.5万

カルノリレンタカー:固定20万

ロイヤリティの設定基準は、その企業の性格や価値観で大きく変わってきます。

一概に、どれが正解ということもありません。

極端に言うと、ロイヤリティが50%でも納得感があればOKなのです。

なので、納得感をどれだけ日々しっかり作っていけるかが重要になってきます。

人間である以上、心情、納得感、放置されていない感が大切です。

そこがあれば、既存店の増店に繋がっていくので、新規加盟店を無理に営業して追う必要がなくなります。

まとめ

事業会社と支援会社に求められる要素を持って、
かつ絶妙なバランス感覚に優れ、
相手に納得感を持たせられるFCしか成功しない。

事業会社と支援会社に求められる要素は相反するものが多く、これらを全て兼ね備えている人はほとんどいません。

なので、FC本部として、多くの人を巻き込んでいくならワンマン社長だけではかなり難しいです。

一人で無理なら、自分の持っていない要素を誰が持っているのかを理解したうえで人選をするとうまくいく可能性が高くなります。

大事なのは、誰と組むかです。

ここまで出来て、やっと0次募集が始まります。

0次募集でも、ロイヤリティ、加盟金は取るべき。
ここを無料にすると、テストマーケティングにならない。

0次募集の具体的な施策や考え方、FC本部の立ち上げ方については、次回以降の講義で詳しくお伝えしていきます。

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この記事を書いた人

勇 翔太のアバター 勇 翔太 次世代株式会社 代表取締役

はじめまして、次世代株式会社、代表の勇(いさみ)と申します。私は平成元年生まれで3児の父、児童施設出身です。人脈・お金・学歴なしの状態から19歳で起業し、自分で商売をおこなってきました。就職した経験はありません。チャレンジと失敗だけは誰よりもしてきました。事業も50個以上はおこなってきました。社会の光と闇、両方を見てきました。それでも今なお、失敗の連続です。でも、だからこそ『私にしかできないこと』があると考えています。若者がより活躍できるよう、まずは私自身が誰よりも挑戦し、次世代の豊かな未来を創るために行動します。

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